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みんなでつくる
農業の未来予想図

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農業の未来予想図

農業とは、人類が1万年以上もかけてつくりあげてきた循環のデザインです。太陽エネルギー、炭素、窒素、酵素などの循環をコントロールし、私たちの生命をつなぐ作物へと変換するプロセスです。いま世界では食糧問題の深刻化で農業分野は大きな注目を浴びており、「積極的な農地確保」と「持続可能性」の両立が不可避となっています。
世界人口はまもなく80億人を突破し、70年後には100億人に到達すると言われています。これによって、将来の食糧消費量は最大で現在の1.5〜2倍になると言われています。しかし今現在の農地・牧草地は、既に地球の陸地の3分の1を占めており、これからも農地拡大を継続していくことは環境的にも不可能です。そこで世界ではいま、効率的な新農業分野の研究、技術開発、それらに対する投資などが増加傾向にあります。農業の未来は全人類の共通課題なのです。
そこで私たちは、個人レベルでも積極的に農業のことを考え、その権利を正しく理解し、誰もが参加できる農業のかたちを提案します。
農作物の栽培手法やエネルギーなど、農業に関連する要素を分解し、それぞれをユニット化するという考え方でキューブ状の農業ユニットをデザインしました。これらの農業ユニットを自由に組み合わせることで作られるF.A.R.M.は、組み立てる楽しさ、多様な環境にフィットする組み合わせの発見など、様々な農業の未来を学ぶことができる実験的インスタレーションです。
今回の展示では、下記9種類の農業ユニットを制作しました。これらを組み合わせて、様々な形や規模の違う農業を行うことができます。垂直に展開すれば都市型農業として有孔です。洋上ではどのような組み合わせが可能なのでしょうか。レゴブロックのように自在に組み合わせて、新しい自分だけの農業の姿を想像してみてください。